猫バス北海道漫遊 八日目 糠平〜三国峠〜旭川〜富良野〜上富良野日の出キャンプ場



糠平温泉湯元館の朝。
一夜明けても 雨はいっこうに降りやまず しとしとと バイクを濡らす。
このバイクが昨日根室でご一緒だった人のVFR。

バンパーやリアボックス サイドモールなど バイクを含め帝国軍(白バ○)にそっくりだと思ったら バイクレスキューのボランティアをやっておられる人だった。

多分 白○イのレッドバージョンでしょうか?

ハンドルなんか マラソンの先導車のものと一緒のようだ。

乗り手は面白い人で 昼も夜も賑やか(笑)な人だった。


早い人は 人が寝ている間にも 荷造りをして出発してゆく。

早く出る人は 目的地に早く着いて 早く寝て また翌日早く出てゆく。

反対に遅い人は 人が出てから起き出して ゆっくり仕度して出てゆく そのかわり目的地には遅く着いて 夜遅くまで飲んで また翌朝は遅く出る。

みんな同じパターンの繰り返し。

私はといえば 早起きして早く出て 現地には早く着くけれど 遅くまで飲んだくれて また早起きするパターン。

少し特異型なのだ。
でも元気。

涼しい野外で寝られるだけで ご機嫌なのだ。


昨日干した合羽やオーバーパンツは 一晩では乾かない。
仕方なくそのまま着ることになるが 濡れて蒸れてそのままにしておくと 体臭と混じって臭くなる。

今日はお天気が怪しいので仕方ないが 晴れた日に全部干したいものだ。








仲の良いカップルに 撮影をお願いすると おそろいの合羽を見てくださいと いきなり後ろを向かれた。

お二人は 昨日同室になった雑魚寝仲間だが 二人だけの世界に入っておられて 私たちとは 話さなかった。

やっと朝 私が挨拶すると にこっと笑ってもらえた。
朝の挨拶は 金 

挨拶できない子は食べちゃうぞ・・・・・・・てね。
今度どこかで会ったら にこっとしてね。


糠平温泉から国道を北上し、三国峠に至る。
国土交通省の施設 国道情報ステーションに立ち寄る。

この地の国道のあちこちに設置してある 定点カメラの画像が一挙に見えるようになっており、三国峠の向こうや 石北峠の北見方面や 上川方面などR273とR39の各方面のリアルタイムの画像が映し出される。

この日 北見方面から網走へ行って キャンプする予定だったが どうやら石北峠東行きは 土砂降りの様子がはっきり写しだされていた。

お天気なのは 西行きの層雲峡方面のようで 日が差して明るい画像が映っていた。

・・・・ということで あっさり行き先変更〜

三国峠を左折して大雪湖を通って層雲峡へ 

晴れた空の下に行きたい。



層雲峡の先に 高速道路ができた。
旭川から先は有料だが 旭川の手前 比布(ぴっぷ)までは無料だ。

これで3つ目の無料自動車専用道路
函館〜七飯  豊富温泉〜稚内 そして上川〜比布
 
高速を走れるバイクで来たからこそ 恩恵にあずかれる。
この区間は見るものもないので ありがたく無料の恩恵を享受する。

しかし他に走る車もバイクもなく 人気のないのが不思議だが 考えてみれば 全部高速道路のような北海道の道路の中にあっては 景色の見えない不自由な壁面で覆われた道路など 走りたくもないのだろう。

本州人なら無料の高速道路を見たら 喜んで何往復もするだろうに・・・

私も往復したい衝動に駆られたが ちょっと考えてバカらしいのでやめた。

この辺の道は去年覚えたので 近道するのは簡単だった。


旭川市内はスルーして 山の中の旭川空港に向かう。

近年大人気の 旭山動物園の前の道を通り 旭川空港の南側を通り 美瑛から国道237に出る。


昼時になると 食べたくなるのが 三日月食堂の醤油ラーメン。

この道を通うのは3度目 いや四度目か?
早くにたどり着ければ 美瑛から富良野への景色を楽しみながら ここに来られるのだが いつも昼飯ギリギリに走ることになる。

我ながら学習効果のないことと 苦笑するが しょうがない 昔から花より団子 というではないか(笑)



相変わらず三日月食堂は 行列ができる店だ。

行列が大嫌いな私でも 汗が吹き出てしょうがない店内でも やっぱり食べたい醤油ラーメン。

店がべらぼうに早く閉まるので ぼやぼやしていると 美味しいラーメンにありつけない。

以前にも閉店時間に間に合わなくて 切ない思いをした。

今日も注文は醤油ラーメン

今年もここに来られてシアワセ。
一杯のラーメンの為に 遙々走ってくるのもいいじゃないか。
さて 今日はお天気のようだ。

連日の雨に濡れて ジャケットも下着も 臭くなってしまった。
そろそろ洗濯をしないと 着替えがなくなる。

今日は洗濯デーにしよう。

そうときまれば 宿探し・・・
いや、馴染みの上富良野のキャンプ場にいこう。

あそこなら コインランドリーがあるし 近くに温泉もある そして夜中も開いているビールの自販機もあるし・・・・

飲んだくれライダーには天国のキャンプ場だ。

キャンプ場にいくには まだ陽が高い。
町をぶらぶら探検しよう。

ここは富良野市の リサイクルショップ。

さすが北海道 リサイクル商品のなかに 立派なボートを見つけた。

釣具もキャンプ道具も見たこともないものが沢山あって 見ているだけで楽しかった。

ここは雑貨店も併設していて 日常品の新品を買い求めた。
洗濯するため 予備のTシャツとトランクスだ。
富良野駅前付近。

右折すれば 美瑛から旭川 そして 道東または道北へ続く道。
左折すれば南富良野から清水 帯広 または日高から襟裳岬へ抜ける道 

一度来たライダーは 写真を見て胸がキューンとなるだろう。

駅前にあった ツーリングトレイン(列車を使ったライダーハウス:公営)は数年前に無くなってしまった。
北海道を訪れるライダーは確実に減っている。
 富良野の賑わいも昔日のことだ。
このところ毎年訪れている 上富良野町営 日の出公園オートキャンプ場。

北海道でも これほど設備の整ったキャンプ場はあまりないと思う。

オートキャンプ場ながら ソロのツーリングライダーにひじょうに優しいのだ。

値段は格安だし、サイトと駐輪場が近いのも バイクライダーに人気のある理由だ。
バイク駐輪エリアには スタンドがめり込まない配慮がしてあって 設計段階からバイクライダーが使うことを考えてあって 嬉しい限り。

たぶん北海道のキャンプ場のなかでも ここだけだと思う。

北国のアスファルトは 対冬季用の組成のものが使われていて 路面温度が上がる夏場は 熱でアスファルトが溶けて柔らかくなってしまうのだ。

このままアスファルトにサイドスタンドを立ててしまうと 柔らかさで地面にめり込んで バイクが転倒してしまう。

なかなか心にくい配慮なのである。

早速テントを建てて 今日の我が家に潜り込む。

洗濯をしてから 晩飯の材料の買い物 バイクのチェーンに注油 オイル点検 ブレーキ点検 タイヤ点検・・・・ 風呂に入って 温泉にあったパソコンでインターネットをして天気情報をしらべて・・・

晩飯を作っていると 昨日糠平で一緒に酒盛りをしたWR400のポリタンクさんが ひょっこり現れた。

嬉しくて 一緒にまた酒盛り 近くにいたスノーピーク ランドブリーズさん(テントの名前です)も交えて 3人で語り合った。

ラム肉(子羊)を買ったので 野菜と一緒にジンギスカン焼きで客をもてなす。

ラムはパックの味付けのものが手軽でよいのだが 味は生ラムにかなわないので わざわざ生ラム肉を買い早速振舞った。

ビールで舌を湿らしてから チャーハンを作る。

2時間ほど談笑していると 突然の雨。

仕方なく宴会はお開きとなった。

雨天コールドというところか・・・・
雨足は次第に強くなり 遠くで雷も鳴り出して 少し不安になる。

テントの雨漏りは一切なかったが 土砂降りの雨粒は容赦なくフライシートを叩き そこへ断続的な稲光は 不安を増大させる。

やがて突然街灯が消えて 停電となる。

トイレから大きな悲鳴が聞こえてきたが まもなく街灯が点いて 安心したように 女の人がでてきてため息をついた。

私のテントは トイレの傍のサイトなので トイレの前の広いアプローチに 逃げ込むことができる。そこはスロープになっていて 広い屋根がある。

やがて 雷も土砂降りも気にならなくなって すぐに寝てしまった。

明日テントが水没していたら・・・・なんて心配を他所に 疲れて泥のように眠り込んでしまった。

明日は明日の雨が降る・・・・?・・・・ 風が吹くだったか??(笑)

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